歩留まり
(ぶどまり)
一言でいうと
選考の各段階で、次の段へ進んだ候補者の割合です。
もう少し詳しく
もとは製造業の語で、投入した原料に対する完成品の割合を指します。採用では、スカウト送信から返信、返信から面談、面談から書類通過というように、段ごとの通過率として使います。
段の定義と分母の取り方を先に決めておかないと、期間をまたいだ比較ができません。スカウトの返信率ひとつでも、送信数を分母にするか開封数を分母にするかによって、同じ実績から出る値は大きく変わります。社内で定義を固定し、媒体の管理画面が示す定義と一致しているかを確認してください。
実務でどう使うか
- 段ごと、職種ごと、経路ごとに分けて集計する。全体の平均は改善の判断に使えません
- 母数が少ない段の比率は件数を併記して読む。数件の増減で比率が大きく動くため、そのつもりで解釈します
- 時系列で追う。他社の平均値との比較は、企業の条件が違うため判断材料になりません
- 低い段を見つけたら、次にその段が全体を律速しているかを確かめる
よくある失敗
- 全段を通した平均の通過率を目標に置き、改善すべき段を特定できないまま施策を打つ
- 分母の定義を途中で変え、前後の数字をそのまま並べてしまう
- 通過率が最も低い段を、そのまま改善対象と決める。全体を律速している段は別のことがあります
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 採用ファネル | 一定期間の選考段階の構造と、各段の人数・通過率 | 歩留まりは、そのうち次の段へ進んだ割合 |
| 選考ボトルネック | 採用全体を強く制約している段や処理能力 | 歩留まりは全段の比率。ボトルネックは複数あることもある |
| 定着率 | 入社後に在籍している割合 | 入社後の指標。選考の通過率ではない |
HRdevの現場から
歩留まりは職種と経路で大きく違うため、全体平均は運用の判断に使っていません。条件ごとに分けて集計し、母数が一定に達した段から順に読み解く形にしています。