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エンジニア採用代行サービスの比較|依頼できる業務・費用・選び方

エンジニア採用に対応する採用代行サービスを、公式サイトの情報をもとに比較しました。技術職ならではの依頼範囲、費用の決まり方、委託先を選ぶときの確認点、依頼の流れをまとめています。

永井涼平HRdev代表

エンジニアの採用を始めたものの、応募が集まらない。候補者の経歴を読んでも、技術的にどこまでできる人なのか判断できない。こうした課題があると、エンジニア採用に対応した採用代行が選択肢に入ります。

採用代行の会社は、得意な工程も料金の決まり方もそれぞれ異なります。エンジニア採用ならではの依頼範囲、費用、選び方、依頼の流れを解説したうえで、エンジニア採用に対応しているサービスを各社の公式サイトの情報をもとに紹介します。

エンジニア採用代行は一般的な採用代行と何が違うのか

違いは、候補者の技術的な経歴を読み取り、スカウトの対象と文面、選考に反映できるかにあります。

エンジニア採用に対応したRPO(採用代行)では、候補者の経歴にある開発言語、扱ってきたシステムの規模、担ってきた役割を読み取り、スカウトの対象者を選んだり、技術的な内容に踏み込んだ文面を書いたりします。技術選考の支援まで対応する会社もあります。

同じ「バックエンドエンジニア」でも、決済のように正確さが重視される機能を担ってきた人と、大量のアクセスをさばく基盤を担ってきた人では、合うポジションが異なります。この違いを読み取れないまま運用すると、合わない候補者にスカウトを送り続けることになり、返信が来ても面談で条件が合わない状態が続きます。

人材紹介や、AIを取り入れた採用代行との違いは「採用代行の3つの型|RPO・AI-RPO・AIプロダクトの違いを解説」で解説しています。

エンジニア採用代行にはどの業務を依頼できるのか

要件のヒアリング、アプローチの設計、スカウトの運用、応募者対応を依頼できます。採用計画と面談・面接は、依頼する企業が持つことがほとんどです。採用広報、求人票、エージェントへの対応、リファラルの支援、一次面接・カジュアル面談の代行、内製化の支援は、契約の範囲と社内の体制に応じて、採用代行か依頼する企業のどちらかが担当します。

エンジニア採用代行との役割の分け方を工程ごとに示した図。要件のヒアリングと案の作成、スカウトの対象の選定・文面の作成・送信、返信への対応・応募書類の管理・日程調整は採用代行が担当する。採用計画の策定の支援、採用広報の制作物、求人票の作成、エージェントの開拓と推薦への対応、紹介制度の設計と周知の支援、一次面接・カジュアル面談の代行、面接官の育成と内製化の支援は、体制次第で採用代行か採用企業のどちらかが担当する。採用する人数と時期、要件の最終決定、発信する内容の決定、社員への紹介の依頼、面談・面接の実施、内定の判断は採用企業が担当する

図と表の「採用企業」は、採用代行に依頼する企業を指します。

工程と業務

主に担う側

採用計画:採用する人数と時期の決定

採用企業(策定の支援は体制次第)

要件定義:要件のヒアリングと案の作成

採用代行が案を作成し、採用企業が最終決定

採用広報:採用サイト、採用ピッチ資料、採用広報の記事の制作

体制次第(発信する内容の決定は採用企業)

求人票:作成

体制次第

スカウト:対象の選定、文面の作成、送信

採用代行

エージェント:人材紹介会社の開拓と、推薦への対応

体制次第

リファラル:社員への紹介の依頼

採用企業(紹介制度の設計と周知の支援は体制次第)

応募者対応:返信への対応、応募書類の管理、日程調整

採用代行

面談・面接:実施

採用企業(一次面接・カジュアル面談の代行は体制次第)

内定:判断

採用企業

内製化:面接官の育成、内製化の支援

体制次第

採用計画は、事業の計画と予算にもとづいて依頼する企業が決定します。採用計画の策定を支援する採用代行もあります。採用代行は、その計画を前提に、現場と採用担当から求める経験を聞き出して要件の案にまとめ、誰に、どの手段で、何を伝えるかを設計します。面談・面接の代行を担当する採用代行もありますが、ほとんどの場合は依頼する企業が自社で行います。面接官のトレーニングや、採用担当者の育成と内製化の支援を提供する会社もあります。

エンジニア採用では、開発チームとの連携の進め方で委託の成果が左右されます。現場のエンジニアは開発の業務と並行して採用に関わるため、求める経験の言語化や面接の時間を確保しにくく、委託先が要件を聞き出す場面が増えます。その場合も、自社の採用担当者が採用のオーナーとして同席し、委託先と現場だけで要件が決まる形にしないようにします。

エンジニア採用代行の費用はどう決まるのか

稼働時間や支援範囲で決まる月額固定が中心です。多くの会社は、運用する媒体の数、ポジションの数、採用したい人数をもとに料金を見積もります。

採用の人数に応じた成果報酬を設ける会社や、月額固定と成果報酬を組み合わせる会社もあります。今回紹介する当社以外の11社のうち、成果報酬のプランを公式サイトで案内しているのはエースジョブ(ハイクラス向けの成果報酬型プラン)で、LeINは支援の範囲によって成功報酬を相談する場合があると記載しています。ネオキャリアとまるごと人事は、成功報酬はかからないと明記しています。公式サイトに料金を掲載している会社は2社です。まるごと人事は「まるごと人事ライト」を月額30万円、プロリクは月額25万円からのプランを、いずれも初期費用10万円で案内しています。そのほかの会社は、ヒアリングのうえで見積もる形です。

同じ月額固定でも、運用する媒体の数とポジションの数が増えるほど、スカウトの運用と候補者への対応にかかる時間が増えるため、料金は上がるのが一般的です。採用したい人数が多い場合も同じです。

採用サイト、採用ピッチ資料、採用広報の記事のような制作物は、月額の支援に含める会社もありますが、個別に発注することが多くあります。たとえばまるごと人事は、採用広報と採用ピッチ資料の制作を月額費用の対象外としています。

エンジニア採用では、委託しても現場のエンジニアの時間が残ります。要件のすり合わせ、面接、技術課題の確認にかかる時間を、委託の費用と媒体の費用に足して、委託する前と後の面談1件・採用1名あたりの費用を比べます。

見積もりを受け取ったら、次の項目をそろえて比べます。同じ月額でも、含まれる業務の範囲が会社によって大きく異なるためです。

確認する項目

見積もりで見ること

月額と初期費用

最低契約期間とあわせて確認する

成果報酬

有無と、何を成果とし、いくら払うか

媒体とポジションの数

見積もりの前提になっている媒体の数とポジションの数。増えた場合の料金

含まれる稼働時間

月あたりの時間数と、超えた場合の扱い

スカウトの送信数

月あたりの上限

制作物

採用サイトや資料、記事の制作が月額に含まれるか、別の発注か

媒体の費用

委託の費用とは別に自社が払うか

エンジニア採用代行はどう選べばよいか

技術への理解、近い支援実績、開発チームとの連携、料金の内訳、体制の柔軟さの5点を確認します。

確認点

打ち合わせで聞くこと・見ること

技術への理解

自社の求人について、技術的な質問が出てくるか。たとえば「このポジションは新規開発と既存の改修のどちらが中心か」「チームで使っている技術のうち、経験が必須なのはどれか」といった質問

近い職種・フェーズの支援実績

自社と近い職種と企業規模の支援実績。シード期と上場企業では、採用人数も選考の段数も決裁者も異なる

開発チームとの連携

現場のエンジニアにどの程度の時間を求めるか、要件をどう聞き出すか

料金の内訳

月額に含まれる稼働時間と業務の範囲

体制の柔軟さ

採用人数や職種が途中で変わったときに、稼働を調整できるか

候補者の推薦まで依頼する場合は、委託先が職業紹介事業の許可を持っているかを確認します。

委託を始める前に、採用のどの段階で数字が崩れているかを把握しておくと、依頼する範囲を絞り込めます。段階ごとの数字の出し方は「うまくいかない原因を知るための「ファネル」分析の手順」で解説しています。

エンジニア採用代行はどのような流れで依頼するのか

問い合わせ、ヒアリング、提案と見積もり、契約、立ち上げの順に進むのが一般的です。

採用代行に依頼する5つの段階。最も時間をかける立ち上げでは、採用担当者がオーナーとして開発チームと委託先が同席する場を設け、求める経験・選考基準・伝える技術的な魅力をすり合わせる。これがスカウトの対象選びと文面の前提になる
  1. 問い合わせの際に、募集する職種、採用したい人数と時期、現在の課題を伝えます

  2. 委託先のヒアリングで、現状の採用の数字や選考プロセスを共有します

  3. 提案と見積もりを受け取り、委託する業務の範囲と料金の内訳を確認します

  4. 契約を結び、秘密保持や候補者情報の取り扱いを契約書に明記します

  5. 立ち上げでは、自社の採用担当者が採用のオーナーとして、開発チームと委託先が同席する場を設け、求める経験、選考基準、候補者に伝える技術的な魅力をすり合わせます

立ち上げのすり合わせには、最も時間をかけます。ここで決めた求める経験と選考基準が、スカウトの対象選びと文面の両方の前提になるためです。複数の会社に同じ課題を伝えて提案を比べると、各社の得意な工程と技術への理解の違いを判断しやすくなります。

エンジニア採用代行にはどのようなサービスがあるか

公式サイトでエンジニア採用への対応を確認できた10社と、採用代行のプランがあるAIスカウトサービス1社、当社のテック採用室を、依頼できる業務の記載とあわせて紹介します。スカウトの運用を中心とする会社のほか、採用サイトや採用ピッチ資料の制作といった広報・ブランディングまで支援する会社もあります。

掲載情報は2026年10月5日時点の公式サイトにもとづきます(TECH HIREは2026年10月11日に再確認、ICEONE・ログリオ・エースジョブと、各社の広報・ブランディングの記載は2026年10月17日に確認。まるごと人事の料金と各社の成果報酬の記載は2026年10月20日に再確認)。掲載順は評価の順位ではありません。当社のテック採用室も、同じ基準で表と図に含め、最後に紹介しています。

紹介する12のサービスに依頼できる業務の範囲を、公式サイトの記載で整理した図。広報・ブランディングは、Wamii Coach、LeIN、プロリク、即戦力RPO、TECH HIRE、テック採用室に記載があり、ネオキャリアとまるごと人事は別のサービスとして案内している。空白は記載を確認できなかった業務

サービス

面接の代行

広報・ブランディング

料金の公式掲載

ネオキャリア

記載なし

別サービス

なし

Wamii Coach

記載なし

あり

なし

LeIN

記載なし

あり

なし(月額固定)

まるごと人事

あり(別サービス「まるごと面接代行」)

別サービス

あり(ライトプラン)

プロリク

記載なし

あり

あり

core scout

記載なし

記載なし

なし

即戦力RPO

なし(面接以外を支援)

あり

なし

TECH HIRE

あり

あり

なし

ICEONE

記載なし

記載なし

なし

ログリオ

記載なし

記載なし

なし

エースジョブ

カジュアル面談あり(採用代行プラン)

記載なし

なし(成果報酬型のプランあり)

テック採用室(当社)

なし(面談・面接は依頼する企業)

あり

あり

「記載なし」は、公式サイトで確認できなかったことを示します。最新の内容は各社にお問い合わせください。

エンジニア特化型採用代行サービス(株式会社ネオキャリア)

エンジニア経験者のいる採用支援チームが担当する採用代行サービスです。料金は稼働時間によって異なり、公式サイトには金額を掲載していません(公式サイト)。公式サイトでは、次の業務を対応業務として挙げています。

  • スカウト配信の代行と、配信対象の条件の抽出

  • 応募受付、一次スクリーニング、面接の日程調整、合否連絡

  • レポートの作成と振り返りの提案

採用サイトや採用動画の制作は、別のサービスとして案内されています。

Wamii Coach(ワミィ株式会社)

エンジニア採用を専門とするチームによる、採用コンサルティングと採用代行のサービスです。料金は公式サイトに掲載されていません(公式サイト)。公式サイトの事例では、次の業務が挙がっています。

  • 採用計画の策定、媒体の選定と運用、エージェント対応

  • ダイレクトリクルーティングの運用、求人票の作成と見直し、書類選考

  • 面接官へのガイダンス、採用担当者の育成と内製化の支援

  • 採用ピッチ資料の作成

LeIN(株式会社ハッカズーク レインカンパニー)

エンジニア採用を中心に、戦略立案からスカウト、内定承諾までを支援するサービスです。採用業務の代行のほか、HRコンサルティング、面接官トレーニング、依頼企業のカルチャーの発信と採用ブランディングの支援が提供されています。料金は月額固定で、支援内容によって異なると公式サイトに記載されています(公式サイト)。

まるごと人事(マルゴト株式会社)

成長企業向けの採用代行サービスで、公式サイトでは支援業務の40%程度がエンジニア職種と紹介されています。面接の代行は、別サービスの「まるごと面接代行」として提供されています。採用広報と採用ピッチ資料の制作は、月額費用の対象外の別サービスです。公式サイトに掲載されている料金は、「まるごと人事ライト」が月額30万円、初期費用10万円(いずれも税別)で、通常プランは見積もりです(公式サイト)。

  • 要件定義やスカウト文の作成といった設計

  • 書類選考、スカウト送付、日程調整

  • 定例での数値分析と改善提案

プロリク(株式会社プロリク)

ITエンジニアの採用を中心とした採用代行サービスです。採用代行に加えて、採用ブランディングや採用コンテンツの制作が提供されています。公式サイトの料金表では、AI採用代行のLightプランが月額25万円から、AI採用代行とAI採用コンテンツ支援を組み合わせたプランが月額45万円からで、いずれも初期費用10万円、契約期間は3か月からと掲載されています。税込・税別の表記はありません(料金表)。

core scout

株式会社シンギョクの公式サイトから案内されている、提案型のエンジニア採用支援サービスです。公式サイトでは、自社と競合のデータにもとづく課題の分析と戦略の提案、現場と採用担当の間に立つ採用のプロジェクトマネージャー役、スカウトの運用を特徴として挙げています。料金は公式サイトに掲載されていません(公式サイト)。

即戦力RPO(株式会社ミギナナメウエ)

ベンチャー企業とスタートアップ向けの採用代行サービスで、ITエンジニアの採用にも対応しています。戦略設計の支援、求人票の作成、採用広報のコンテンツや採用ピッチ資料の作成、スカウトと母集団形成、選考の管理を担当し、面接以外の採用業務を支援すると公式サイトに記載されています。料金はオーダーメイドで決まる形です(公式サイト)。

TECH HIRE(株式会社トラックレコード)

エンジニア、デザイナー、PMなどデジタル人材の採用を、採用ブランディングを中心に総合的に支援するサービスです。料金は公式サイトに掲載されていません(公式サイト)。公式サイトでは、次のサービスが挙げられています。

  • 採用サイトや採用ピッチ資料の制作、採用広報、オウンドメディアの立ち上げなどの採用ブランディング支援(公式サイトではサービスの最初に挙げています)

  • 採用戦略とプロセスの設計、募集要件の定義と求人票の作成、スカウト送付、日程調整と候補者対応、面接代行などのリクルーティング支援

  • エンジニア採用研修

ICEONE(株式会社ICEONE)

採用支援・採用代行の機能を持つ「HRmap」を運営しています。公式サイトでは、ヒアリングをもとにしたターゲットのペルソナと採用戦略の設計、候補者ごとに書き分けるスカウトの配信と結果の分析、定例でのペルソナの見直しを挙げ、採用実績の多いポジションとしてエンジニアやPM・PdMを挙げています。料金は公式サイトに掲載されていません(公式サイト)。

ログリオ(株式会社ハウテレビジョン)

エンジニア採用を中心とした採用支援のサービスです。公式サイトには2026年7月1日付で株式会社ハウテレビジョンによる吸収合併のお知らせが掲載されており、現在は同社のサービスとして案内されています。公式サイトでは、採用戦略の設計からスカウトの運用、内定承諾に向けたクロージングまでを一貫して支援し、候補者のGitHubや技術ブログまで読んで技術の水準と志向を把握すると紹介しています。料金は公式サイトに掲載されていません(公式サイト)。

エースジョブ(株式会社フォワード)

職種を限定しないAIスカウトのサービスで、AIの機能に、採用経験のあるディレクターによる支援を組み合わせる「採用代行プラン」があります。公式サイトでは、採用代行プランの内容として、求人広告の運用、ATSの管理、候補者との日程調整、カジュアル面談、採用コンサルティングを挙げています。料金は公式サイトに掲載されていません(公式サイト)。

テック採用室(株式会社HRdev・当社)

テクノロジーを活用した採用を強みに、ハイレイヤー・エンジニア採用を中心とした中途採用支援サービスです。要件設計から求人票の作成、スカウト運用、候補者対応・一次返信、書類選考・日程調整、週次の振り返りまでを担当します。採用担当者の育成と、採用広報・ブランディングも支援します。面談・面接の実施と内定の判断は、依頼する企業が行います。支援内容と料金はサービスページに掲載しています。

参考になれば嬉しいです。開発チームと要件をすり合わせる進め方でお困りの方は、ぜひお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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永井涼平

HRdev代表

レバレジーズ、クラウドワークス等を経て2021年にHRdev創業。18年以上エンジニア採用の最前線に立ち、ログラス・MFS・SALESCORE等の支援実績を持つ。

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