採用実務
採用ブランディング
(さいようぶらんでぃんぐ/Employer Branding)
一言でいうと
発信の巧拙ではなく、実際の働き方と処遇によって、働く場所として選ばれる状態を作る取り組みです。
もう少し詳しく
候補者が企業を評価するとき、事業の魅力だけでなく、開発の進め方、意思決定の速さ、評価と処遇の納得感を見ています。これらは発信でよく見せられるものではなく、実態がそのまま伝わります。在籍者の口コミ、退職者の発信、選考での対応がすべて材料になります。
打ち出したい姿と実態が離れていれば、発信を増やすほど入社後の落差が大きくなります。落差は離職につながり、その評判がまた候補者に届きます。先に整えるのは実態のほうです。
実務でどう使うか
自社を選んだ人と、辞退した人の理由を集めてください。何が評価され、何が足りないと見られているかがわかります。ここを起点にすると、発信すべき内容が具体的になります。
打ち出す軸は絞ります。技術的な挑戦、事業の成長、働き方の柔軟性のすべてを掲げると、どれも印象に残りません。
よくある失敗
- 実態と離れた発信をする。入社後の落差が離職と評判の悪化を招きます
- 制度を作って発信して終える。運用されていなければ在籍者の発信で見えます
- 3か月で効果を測って打ち切る
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 採用広報 | 候補者向けの情報発信 | 手段。ブランディングは目指す状態 |
| コーポレートブランディング | 企業全体の評判形成 | 対象に顧客や社会を含む |
| 候補者体験 | 選考の各接点で受け取る体験 | 個別の接点。ブランディングは全体の像 |
HRdevの現場から
知名度が高くない企業でも、技術的な取り組みの発信が蓄積されていると返信率は変わります。短期の施策ではないため、採用計画と並行して早い段階から着手することを勧めています。
関連キーワード
採用広報 / リファラル採用 / 候補者体験