採用実務
採用広報
(さいようこうほう/Recruitment PR)
一言でいうと
働く環境や技術的な取り組みを社外に発信し、候補者に知ってもらう活動です。
もう少し詳しく
エンジニアは、スカウトや求人を見たあとに社名で検索します。そこで技術ブログや登壇資料が見つかるかどうかで、話を聞くかの判断が変わります。発信がない企業は、実態が良くても判断材料を渡せません。
技術広報という言い方をする場合もあります。対象を採用に限らず、技術者コミュニティに対する情報発信全体を指すときに使われます。どちらの言い方でも、発信の主体が現場のエンジニアである点は共通しています。人事が書いた記事より、実際に開発している人の記述のほうが読まれます。
実務でどう使うか
書く題材は、募集ポジションで任せたい仕事の周辺から選びます。使っている技術の選定理由、直面した課題とその解き方、開発体制の変遷が候補になります。
継続できる体制を先に決めてください。月に1本でも続くほうが、一時的に量を出して止まるより機能します。公開した記事は、スカウトや求人票から参照できるようにします。
よくある失敗
- 会社の宣伝が中心になる。技術者が読みたい内容と噛み合いません
- 採用したい職種と関係のない話題ばかり出す。読者が候補者層とずれます
- 発信が止まる。担当者一人に任せていると、異動や退職でそのまま途切れるためです
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 採用ブランディング | 企業として選ばれる状態を作る取り組み | 目指す状態。採用広報は手段 |
| 広報 | 企業全体の情報発信 | 対象が社会全般。採用広報は候補者向け |
| 候補者体験 | 選考の各接点で受け取る体験 | 接触後の話。採用広報はその前 |
HRdevの現場から
スカウトの返信に影響する企業側の要因は、知名度、採用広報や技術広報の蓄積、スカウトの作り込み、求人内容の順に大きくなります。発信の蓄積がないと、運用側で動かせる幅そのものが小さくなります。
関連キーワード
採用ブランディング / 候補者体験 / 技術広報 / スカウト