採用実務
候補者体験
(こうほしゃたいけん/Candidate Experience)
一言でいうと
候補者が接触から選考終了までに受け取る体験の総称です。見送った相手にも残ります。
もう少し詳しく
エンジニアの転職市場は狭く、選考の進め方は個人のつながりや口コミを通じて共有されます。連絡が遅い、面接官が経歴を読んでいない、不合格の連絡が来ないといった対応は、その候補者だけでなく周囲にも伝わります。選考に落ちた人がその後に発信する内容も、次の応募に影響します。
改善の対象になりやすいのは、待ち時間と情報量です。次の連絡がいつ来るのかがわからない状態が続くと、他社の選考が先に進みます。決まっていない場合でも、いつまでに連絡するかを伝えるだけで印象が変わります。
実務でどう使うか
各段階の対応期限を決め、社内で共有してください。書類選考は3営業日以内、面接後の連絡は2営業日以内といった水準を置くと、遅延が可視化されます。
面接官には、候補者の経歴に事前に目を通してもらいます。読んでいない状態で始まる面接は、その一点で評価を下げます。見送りの連絡も必ず送ってください。
よくある失敗
- 見送りの連絡を省く。最も評判に影響する対応です
- 候補者が他社の選考を先に進めてしまう。あと何回あるのかを伝えていないと、予定が組めないためです
- 現場の都合で日程を繰り返し変更する。優先度が低いと受け取られます
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 採用ブランディング | 企業として選ばれる状態を作る取り組み | 認知の形成。候補者体験は接点での対応 |
| 従業員体験 | 在籍者が受け取る体験 | 対象が社員 |
| オンボーディング | 入社後の受け入れ | 入社後の話。候補者体験は選考中 |
HRdevの現場から
返信をもらった後の対応速度が落ちる企業では、面談の設定までに時間がかかり、そこで辞退が出ます。スカウトの改善より先に、返信後の連絡体制を整えるほうが効果の出る場面があります。
関連キーワード
カジュアル面談 / オファー面談 / 採用広報 / 採用ブランディング