採用実務
カジュアル面談
(かじゅあるめんだん/Casual Interview)
一言でいうと
選考ではないと伝えたうえで、企業と候補者が互いを知るために話す場です。判定はしません。
もう少し詳しく
スカウトを受け取った候補者の多くは、転職を決めていません。いきなり選考を案内すると、検討の初期段階にある人を取りこぼします。判定を伴わない場を用意することで、この層と話せるようにするのが狙いです。
問題になるのは、名前だけカジュアルで中身が面接になっている運用です。志望動機を聞き、その場の評価が社内で共有され、後日不合格の連絡が届く。これでは候補者の信頼を失い、口コミを通じて他の候補者にも伝わります。判定しないと伝えた以上、判定しない運用を守ってください。
実務でどう使うか
企業側から先に話します。事業の状況、任せたい役割、組織の課題を具体的に伝え、そのうえで候補者の関心を聞きます。候補者に話させる時間が長い設計は、面接と受け取られます。
終わりには次の選択肢を提示します。選考に進む、時期を置いて再度話す、今回は見送るという3つを示し、決めるのは本人に委ねます。企業側が先に進めないと判断した場合も、合否の通知という形は取りません。選考の案内をしない形で対応します。
よくある失敗
- 判定しないと伝えた場で、実質的に評価して社内に共有する
- 会社説明の資料を読み上げるだけで終える。候補者が知りたい現場の話が出ません
- 現場のエンジニアが同席しない。技術の話ができず、判断材料を渡せません
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 一次面接 | 合否を判定する選考の一段階 | 判定の有無が異なる |
| 会社説明会 | 複数の参加者に情報を伝える場 | 一対多。カジュアル面談は個別 |
| リクルーター面談 | 採用担当が候補者と話す場 | 選考の一部として置かれることがある |
HRdevの現場から
スカウトの返信率は、選考への案内より情報交換の場として案内したほうが高くなります。ただし面談の中身が面接になっていると、次の選考に進む率が落ちます。案内の言葉と実際の運用を揃えることが前提です。
関連キーワード
候補者体験 / 構造化面接 / オファー面談 / スカウト