採用実務
ジョブディスクリプション
(じょぶでぃすくりぷしょん/Job Description)
一言でいうと
候補者には応募を判断する材料を、社内には選考の判断基準を渡すための文書です。日本では求人票とほぼ同義で使われます。
もう少し詳しく
この文書には二つの読者がいます。ひとつは応募を検討する候補者、もうひとつは選考に関わる社内の関係者です。候補者向けには仕事の面白さと働く環境が伝わる必要があり、社内向けには判断を揃えるための基準が必要になります。
ここに書く要件と、書類選考で使う足切り基準は別の資料として持ってください。前者は応募のきっかけを作るために幅を持たせ、後者は社内の判断を揃えるために境界を明示します。理由は採用要件定義のページで扱っています。
実務でどう使うか
冒頭には、事業のどの課題を解くポジションなのかを書きます。候補者が最初に知りたいのは会社の沿革ではなく、自分が何をする役割かです。
技術要件は、使う技術の名前だけでなく、扱う規模と裁量の範囲まで書いてください。同じ技術名でも、数万人が使うサービスと社内ツールでは経験の中身が変わります。給与は幅を示し、その幅がどの経験水準に対応するかを添えると、認識のずれが減ります。
よくある失敗
- 候補者が職務の記述にたどり着かない。会社紹介が本文の半分を占めているためです
- 要件欄が現職メンバーの経歴書の丸写しになる。いま社内にある能力を重ねて求めることになります
- 一度作って放置する。組織と技術構成が変われば内容も古くなります
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 採用要件定義 | 採る人物像を社内で合意する工程 | JDはその結果を対外向けに書いた文書 |
| 募集要項 | 勤務条件や待遇を示す項目 | JDの一部。職務の記述は含まない |
| 労働条件通知書 | 入社時に交付する法定の書面 | 契約段階の書面。JDは募集段階の文書 |
HRdevの現場から
スカウトの返信率が伸びない案件で求人票を読み直すと、任せる仕事より会社説明が長い構成になっていることがあります。返信した候補者が次に開くのは求人票なので、ここで離脱すると運用の改善は表に出ません。
関連キーワード
採用要件定義 / 年収レンジ設計 / 労働条件明示 / 求人媒体 / ジョブ型雇用