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ビズリーチのスカウト運用ガイド|プラチナスカウトの使いどころとAI機能の使い方

ビズリーチでスカウトを送る採用担当者向けに、プラチナスカウトを送る候補者の決め方、料金の仕組みと通数の配分、文面の書き方とAIによるスカウト文・求人の作成機能の使い方、採用までに確認する指標と管理画面のデータの見方を整理しました。

永井涼平HRdev代表

ビズリーチは、企業や転職エージェントが候補者に直接スカウトを送るダイレクトリクルーティングのサービスです。プラチナスカウトは通数に限りがあるため、送る候補者の基準と月ごとの配分を決めてから送り始めます。

ビズリーチの媒体の特徴、企業が使える連絡手段とプラチナスカウトを送る相手、料金の仕組みと通数の配分、文面の書き方とAI機能、返信が来たあとの対応、採用までに確認する指標まで、送る順に解説します。仕様は2026年10月11日時点の公式サイトの記載にもとづきます。契約内容によって異なる場合があるため、最新の条件は、契約書と管理画面で確認できます。

ビズリーチはどんな媒体か

企業と転職エージェントが、登録している候補者に直接スカウトを送るダイレクトリクルーティングのサービスです。

公式サイトでは、審査を通過した会員が登録しており、現職で活躍している転職潜在層にも接触できると案内されています(法人向けビズリーチの料金・費用)。

候補者は職務経歴を登録し、企業と転職エージェントの両方からスカウトを受け取ります。そのため、1人の候補者のもとには複数の連絡が届いています。自社のスカウトが読まれるかどうかは、その中で自分宛てだと分かるかにかかっています。

ビズリーチで企業が使える連絡手段は何か

公式FAQの分類ではスカウト・求人案内・求人掲載の3種類があり、プラチナスカウトはスカウトの一種です。

法人向けビズリーチのよくあるご質問の説明を表にまとめると、次のとおりです。

方法

差出人

内容

スカウト

企業

企業が会いたいと思った候補者に直接送る、面談もしくは面接を確約したメッセージ

プラチナスカウト

企業

スカウトの中でも、企業から候補者へ面談・面接を確約した特別なスカウト。通数に上限がある

求人案内

運営事務局

対象となり得る候補者に求人を案内するメール

求人掲載

―

求人を掲載して、候補者からの応募を受け付ける

公式FAQは、スカウトとプラチナスカウトのどちらにも「確約」という言葉を使っています。2つの候補者側での表示や通数の扱いの違いは公開ページに詳しい記載がないため、契約時の資料や担当者に確認しておきます。自分たちが支援する運用では、スカウトは原則としてプラチナスカウトで送ります。

ビズリーチのプラチナスカウトはどの候補者に使えばよいか

経歴を読んで、会うと判断できる候補者に送ります。そのため、送る相手の基準を先に設定しておきます。

ビズリーチで送る相手を決める流れ。現場とすり合わせた基準で会うと判断できる候補者にはプラチナスカウトを送る。判断できない候補者にはプラチナスカウトを送らず、広く知ってもらいたい場合は求人案内や求人掲載を使う

公式FAQの説明では、プラチナスカウトは面談または面接を確約するメッセージとされています。送ったあとに会わない判断をすると、候補者との約束を守れないことになります。送る前に、会うと判断できるかを経歴で確認しておきます。ただし、プロフィールで読めない点は面談で確かめる前提で構いません。

判断がぶれないよう、送り始める前に、現場のエンジニアや採用責任者と「この経歴なら面談する」という基準をすり合わせておきます。あわせて、面談を担当する人と日程の枠を先に決めておくと、返信が来てから慌てずに済みます。

会うと判断できない候補者に、まず幅広く求人を知ってもらいたい場合は、運営事務局から案内が送られる求人案内や、求人掲載を使う方法もあります。

ビズリーチの料金はどう決まるか

利用期間とプラチナスカウトの通数で決まる利用料に、採用した人が入社したときの成功報酬が加わります。

法人向けビズリーチの料金ページでは、料金プランの一例として、短期間で1〜2名を採用する場合の6か月・400通のプランと、年間を通じて2〜3名を採用する場合の12か月・800通のプランが案内されています。この通数には、利用開始から1か月の期間で使える初回贈呈分の50通が含まれ、翌月以降に繰り越すことはできません。金額は公式サイトに掲載されておらず、料金表のダウンロードか問い合わせで案内を受けます(2026年10月22日確認)。

利用料のほかに、ビズリーチ経由で採用した人が入社したときに成功報酬がかかります(ネオキャリアによるビズリーチの料金の解説)。成功報酬の決まり方も公開されていないため、見積もりの段階で、利用料と成功報酬の両方の条件を確認します。

費用は通数だけで比べず、スカウト活動全体で見ます。利用料と成功報酬に、文面を書き返信に対応する社内の時間を足し、面談1件・採用1名あたりでいくらかかっているかを確認すると、他の採用方法と比べやすくなります。

ビズリーチのプラチナスカウトの通数はどう配分すればよいか

採用目標から必要な送信数を逆算し、月ごとにほぼ同じ通数で送るのが一般的です。濃淡をつける場合は、転職の繁忙期、連休の前後、入社してほしい月の3〜4か月前に比重を寄せます。

まず、採用したい人数から、必要な面談の数と送信数を逆算します。たとえば1月から12か月の契約で、4月と10月に1名ずつ、計2名を採用したい場合、面談から採用に至る割合を10%とすると、面談は20件必要です。有効返信率(送ったスカウトのうち、面談・面接に進みたいという返信をもらった割合)を3%とすると、必要な送信数は約670通になります。この割合は計算のための仮の値なので、自社の実績があれば置き換えます。12か月プランの例では、初回贈呈分の50通を除く750通に、必要な送信数が収まるかを先に確認します。収まらない場合は、採用目標の時期や人数、ほかの採用方法との組み合わせを見直します。

必要な送信数が収まることを確認したら、750通を月ごとに割り振ります。毎月ほぼ同じ通数(12か月なら月62〜63通)で送るのが一般的です。濃淡をつける場合は、次の3つの時期に比重を寄せることがあります。

  • 転職の繁忙期:転職の活動を始める人が一般に増える11月から2月

  • 連休の前後:年末年始やゴールデンウィーク、夏季休暇など

  • 入社してほしい月の3〜4か月前:選考と、候補者が現職を退職する手続きにかかる期間を見込んだ時期

12か月プランの配分の計算例。採用目標2名から、面談からの採用率10%で面談20件、有効返信率3%で必要な送信数約670通を逆算し、初回贈呈分を除く750通に収まることを確認する。採用率と有効返信率は計算のための仮の値。月ごとの配分は毎月ほぼ同じ通数(月約63通)が一般的で、濃淡をつける場合の例として、転職の繁忙期の11月から2月を月70〜90通、10月の入社に向けて3〜4か月前の6月・7月を月80通、連休の前後の5月・8月を月60通、それ以外の月を月40通にし、1か月目に初回贈呈分の50通を使い切る。4月の入社に向けた3か月前の1月は、繁忙期と重なる

どの時期に返信が多いかは職種によっても異なるため、自社の過去の送信と返信の記録があれば、あわせて確認します。初回贈呈分の50通は利用開始から1か月で使えなくなるため、期限内に使い切ります。契約の時期を調整できる場合は、利用開始の月を比重を上げる時期に合わせると、初回贈呈分も返信が来やすい時期に使うことができます。

ビズリーチのスカウト文面はどう書けばよいか

候補者の経歴のどこに注目したかを冒頭で示し、担う役割と面談で話す内容を伝えます。

複数の連絡が届く候補者には、冒頭が誰にでも当てはまる内容だと、最後まで読まれないことが多くあります。

  • 冒頭では、職務経歴のどの経験に注目したかを書きます。「ご経歴を拝見し」で終わらせず、プロジェクトの内容や役割に触れます

  • 入社後に担ってほしい役割と、その背景にある事業の課題を書きます。自社の魅力は、候補者が入社後に取り組む課題の形で書きます

  • 面談・面接を確約しているため、形式、所要時間、誰が同席するかを最後に書きます

ビズリーチのAI機能はどう使うか

AIが提案したスカウト文や求人を下書きとして使い、事実の確認と自社の言葉への調整を人が行ってから送ります。

法人向けビズリーチでは、候補者の職務経歴書と求人を分析し、候補者ごとのスカウト文をAIが提案する「スカウトメッセージAIカスタマイズ機能」が提供されています。採用担当者が内容を確認・修正してから送信します(株式会社ビズリーチのプレスリリース)。

候補者ごとに文面を書き分ける時間を短くする手段として役立つ一方で、提案された文面をそのまま送ると、どの候補者にも同じような褒め言葉が並ぶことがあります。次の点を人が読んでから送ります。

  • 経歴の記載と、文面で触れている事実が一致しているか

  • 伝えたい役割と事業の課題が、自社の言葉で書かれているか

  • 他の候補者に送っても通用する一般的な文面になっていないか

求人の作成にもAIを使うことができます。2025年4月に正式に提供が始まった「求人自動作成機能」は、求める人材のイメージを箇条書きで入力すると、最短30秒で求人の案を提案する機能で、ビズリーチを導入するすべての企業に提供されています(株式会社ビズリーチのプレスリリース)。提案された求人も、仕事内容や応募資格が実際の役割と合っているかを、現場の責任者と確認してから掲載します。

ビズリーチで候補者から返信が来たらどう対応するか

当日中(休日は翌営業日)に返信します。日程の調整を希望する返信が来たときと、日程が決まったという連絡が来たときの返し方と例文は、「スカウトに候補者から返信が来たら」で紹介しています。

ビズリーチで採用するために確認する指標は何か

行動量(送信数)、既読率、有効返信率、選考推移率の順に確認します。

ビズリーチで確認する4つの指標。行動量(送信数)で送れているか、既読率で読まれているか、有効返信率で面談・面接に進みたいという返信が来ているか、選考推移率で面談のあと選考に進んでいるかを、順に確認する

有効返信率は、送付数のうち、面談・面接に進みたいという返信をもらった割合です。選考推移率は、面談をした候補者のうち、書類選考や面接などの選考に進んだ割合です。

前工程の指標が低い状態で後工程の指標を改善する施策を打っても、ボトルネックが手前にあるため数字は伸びず、採用数への影響は限定的になります。前工程から順に課題を解消していくことが重要です。

指標

確かめること

主な打ち手

行動量(送信数)

予定した通数を送れているか

送れていない理由(候補者を探す時間、文面を書く時間、社内の確認の待ちなど)を特定して解消する

既読率

送ったスカウトが読まれているか

件名と、送るタイミングを見直す

有効返信率

送付数に対して、面談・面接に進みたいという返信をもらえているか

スカウト文、求人の内容、送付の名義(採用担当者、開発責任者、代表など、誰の名前で送るか)を見直す

選考推移率

面談をした候補者が、実際に選考に進んでいるか

見送りになった理由を、スカウトの要件やペルソナと照らし合わせる。辞退の理由から面談の進め方を改善する

1つの指標だけを直すのではなく、低い指標を見つけたら、表の打ち手を組み合わせて改善します。たとえば有効返信率が低い場合は、スカウト文だけでなく、求人の内容や送付の名義もあわせて見直します。

法人向けビズリーチの管理画面では、スカウトの返信率などのデータを確認できます(法人向けビズリーチの仕組み・使い方)。自社の数字を比べる目安として、求める職種・業種の具体的なスカウト返信率は、問い合わせると営業担当者から案内を受けられます(よくあるご質問)。媒体全体の平均と比べるだけでなく、近い職種・業種の数字と比べると、低い指標を見つけやすくなります。

指標はポジションごとに記録しておくと、原因を絞り込めます。送信を始めたばかりの時期は、数件の返信の有無で割合が上下するため、数字だけで文面の良し悪しを判断しないようにします。誰に送るかと何を伝えるかの考え方は「エンジニアのスカウト返信率を上げるための考え方」、数字で原因を切り分ける方法は「うまくいかない原因を知るための「ファネル」分析の手順」で解説しています。

参考になれば嬉しいです。プラチナスカウトを送る対象の基準づくりでお困りの方は、ぜひお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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永井涼平

HRdev代表

レバレジーズ、クラウドワークス等を経て2021年にHRdev創業。18年以上エンジニア採用の最前線に立ち、ログラス・MFS・SALESCORE等の支援実績を持つ。

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