採用実務

母集団形成

ぼしゅうだんけいせい/Candidate Pool Building

一言でいうと

採りたい人が市場に何名いて、そのうち何名に接触できるのかを見積もり、確保しにいく活動です。

もう少し詳しく

人数だけを追うと機能しません。要件に合わない候補者を集めても選考の工数が増えるだけで、採用数は変わらないためです。必要なのは、要件に合う人がどれだけ市場に存在し、そのうち何名に接触できるかを見積もることです。

エンジニア採用では、この見積もりの段階で計画が破綻していることがあります。要件を満たす人が国内に数百名しかいない領域で年間5名を採ろうとすれば、単価や体制を変えない限り達成できません。集め始める前に、そもそも採れる数なのかを確かめる工程が入ります。

実務でどう使うか

まず媒体の検索機能で要件に合う人数を数えてください。手を動かす前に対象人数がわかります。その数に想定の返信率と通過率を掛けると、採用可能な人数の上限が出ます。

上限が目標に届かない場合、経路を増やす、要件を緩める、条件を上げるのいずれかを選びます。この判断は現場と経営を巻き込む必要があるため、数字を添えて早い段階で共有してください。

よくある失敗

  • 応募数を目標に設定する。要件に合わない応募が増えても採用数は動きません
  • 届かない層が固定される。経路が媒体ひとつだけだと、その登録者層の外には出られません
  • 上流の見積もりを飛ばして運用に入る。媒体に何名いるかを数える前に送信を始めると、途中で対象が尽きます

混同されやすい用語

用語指すものこの語との違い
採用ファネル接触から入社までの各段階と歩留まり母集団形成は最上流の一段階
タレントプール将来の候補者を蓄積した名簿蓄積した資産。母集団形成は今回の募集向けの活動
採用広報会社を知ってもらう情報発信母集団形成を支える手段のひとつ

HRdevの現場から

媒体の検索結果が目標人数の10倍に届かない案件では、運用を始める前に要件か条件の見直しを提案しています。返信率と通過率を掛けた時点で、達成できる上限が目標を下回るためです。

関連キーワード

採用ファネル / タレントプール / リファラル採用 / 求人媒体 / 採用要件定義