API
(えーぴーあい/Application Programming Interface)
- 登場(海外)
- 1968年
- 更新
- 2026-10-17
一言でいうと
ソフトウェアやサービスが、ほかのプログラムから機能やデータを使えるように公開している窓口です。人が画面を操作する代わりに、プログラムが決められた形式で要求を送り、結果を受け取ります。
開発元と登場年
特定の開発元を持たない、ソフトウェアの一般的な概念です。「application program interface」という語は、1968年のAFIPSの会議で発表された論文「Data structures and techniques for remote computer graphics」で初めて記録されています。
2000年には、Roy Fieldingが博士論文でREST(Representational State Transfer)を示し、ネットワーク越しに使うAPIの設計の考え方を整理しました。
何を解決するために生まれたか
あるプログラムの機能を別のプログラムから使うたびに、内部の作りを理解して直接つなぐと、どちらかを変えたときに両方を直す必要が出てきます。
APIは、要求の形式と返す結果を約束として決めておき、使う側はその約束だけを見て機能を呼び出せるようにします。提供する側は、約束を守る限り内部を作り替えても、使う側に影響を与えません。
どこで使われているか
ウェブサービス同士の連携、スマートフォンのアプリとサーバーのやり取り、社内のシステム間の連携など、ソフトウェア同士がつながる場面で使われています。
たとえばGoogleのSheets APIは、プログラムからスプレッドシートのデータを読み書きするためのAPIです。Claude CodeやCodexのようなAIエージェントがスプレッドシートを読み書きするときも、多くはこうしたAPIを使います。多くのAPIは、APIキーやアクセストークンなどのクレデンシャルで呼び出し元を確認します。呼び出しの回数や量に応じて料金がかかるAPIもあります。
人材市場の実情
求人票では「APIの設計・開発経験」「外部APIとの連携経験」といった形で、バックエンドエンジニアの要件に書かれます。
同じ「API経験」でも、外部のAPIを組み込んで使う経験と、自社のAPIを設計して公開・運用する経験では、担う範囲が異なります。要件に書く場合は、どちらを求めているかを分けて記載すると、候補者が自分の経験と照らし合わせやすくなります。
混同されやすい技術との違い
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| API設計 | APIの操作の単位、エラーの返し方、互換性の保ち方を決める作業 | 作業の名前。APIは窓口そのもの |
| SDK | 特定のAPIを使いやすくするためのライブラリや道具の一式 | APIを呼び出すための道具 |
| MCP | AIと外部のツールやデータをつなぐ共通仕様 | AI向けの接続の約束。個々のサービスのAPIを、MCPの形で包んで提供することがある |
採用担当の見極めポイント
- 外部のAPIを組み込んだ経験か、自社のAPIを設計して公開した経験かを確かめると、担ってきた範囲を把握できます
- 利用者のいるAPIの仕様を変えた経験を話せる場合は、互換性を保つ設計を担ってきたと考えられます
- APIキーの管理や呼び出し回数の上限への対応を説明できる場合は、本番の運用まで関わってきたと判断できます