技術・開発
マイクロサービス
(まいくろさーびす/Microservices)
- 登場(海外)
- 2014年
- 更新
- 2026-08-25
一言でいうと
システムを小さなサービスの集まりとして作る構成です。組織の構造と対応させて語られることが多くなります。
開発元と登場年
特定の企業の製品ではなく、構成の呼び名です。James LewisとMartin Fowlerが2014年に公開した記事が、この語の内容を定義したものとして最も参照されます。
何を解決するために生まれたか
ひとつの塊として作られたシステムは、一部を変えるだけでも全体を配信し直すことになります。人数が増えるほど、変更のたびに他のチームと調整が要り、配信の頻度が落ちます。
小さなサービスに分けると、それぞれが独立して配信できます。チームごとに担当を持てるため、調整の回数が減ります。反面、サービス間の通信、データの整合、障害の追跡といった新しい難しさが生まれます。
どこで使われているか
一定の規模を超えたWebサービスが中心です。開発者が数十名を超え、複数のチームが並行して動く段階で検討されます。
日本の市場では、事業が拡大した企業が既存のシステムを分割する形で採用する例が目立ちます。最初からこの構成で作る例は多くありません。
人材市場の実情
経歴に明示されることはありますが、この語だけで絞ると母集団が小さくなります。検索よりも、求人票で環境を伝える語として働きます。
求人票に書く価値はあります。この構成であることは、担当範囲が明確で、配信の頻度が高い環境だと候補者に伝わるためです。ただし分割の理由を書いてください。規模に見合わない分割は、候補者から見ると運用の負荷が高い環境に見えます。
混同されやすい技術との違い
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| モノリス | ひとつの塊として作る構成 | 対になる構成 |
| SOA | サービスを組み合わせる旧来の設計 | 統合の仕組みを中心に置く点が違う |
| Kubernetes | コンテナを配置し運用する仕組み | 実行の基盤。構成とは別の層 |
採用担当の見極めポイント
- 分割を設計した経験か、分割済みの環境で開発した経験かを分けて聞いてください
- サービス間の通信や障害の追跡をどう扱ったかを聞けば、運用まで見ていたかが分かります
- 自社の規模で必要かを先に検討してください。人数が少ない段階での分割は負荷だけが増えます
関連キーワード
モノリス / Kubernetes / GraphQL / ソフトウェアアーキテクト