技術・開発
モノリス
(ものりす/Monolith)
- 登場(海外)
- 2015年
- 更新
- 2026-08-25
一言でいうと
システムをひとつの塊として作る構成です。古い作り方という意味ではありません。
開発元と登場年
構成そのものはソフトウェアの歴史とともにあり、特定の登場年を持ちません。分割された構成が広まったことで、それと対比するための呼び名として使われるようになりました。ここで年として挙げているのは、Martin Fowlerが2015年に公開した記事です。新しいシステムをまず塊として作るべきだという戦略を示しており、この語を肯定的に扱った代表例になります。
何を解決するために生まれたか
この構成が解決するのは、分割の代償です。サービスに分けると、通信の失敗、データの整合、障害の追跡といった問題が新たに生まれます。開発者が少ない段階では、この負荷が利点を上回ります。
ひとつの塊であれば、境界をまたぐ呼び出しは関数の呼び出しで済みます。データも同じ場所にあり、整合を保つ仕組みを自前で作る必要がありません。
どこで使われているか
事業の初期段階、開発者が十数名までの規模が中心です。Ruby on Railsなどの枠組みは、この構成と相性の良い作りになっています。
規模が大きくなっても、内部の境界を整理することで運用を続ける選択もあります。分割は必然ではありません。
人材市場の実情
この語を求人票に置くかどうかが論点です。経歴に書かれる語ではないため、検索には使えません。
求人票に書く場面では扱いに注意が要ります。この語を否定的に置くと、いま塊として作っている組織の候補者に対して間口を狭めます。分割の計画があるなら、現状と今後の方針の両方を書いてください。分割を前提にした募集は、そこに関心のある候補者を引き寄せます。
混同されやすい技術との違い
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| マイクロサービス | 小さなサービスに分ける構成 | 対になる構成 |
| モジュラーモノリス | 塊のまま内部を分ける構成 | 配信の単位は分けない |
| レガシーシステム | 保守が難しくなった古いシステム | 構成の話ではない |
採用担当の見極めポイント
- この構成であること自体は欠点ではありません。候補者が気にするのは、境界の整理がされているかです
- 分割の計画があるなら求人票に書いてください。そこに関心を持つ候補者が反応します
- 候補者には、規模が大きくなったときにどう構造を保ったかを聞くと設計の考え方が見えます
関連キーワード
マイクロサービス / 技術的負債 / Ruby on Rails / ソフトウェアアーキテクト