採用実務
スカウト
(すかうと/Scout Message)
一言でいうと
転職を決めていない候補者に、企業から個別に送る接触メッセージです。応募者向けの案内文とは読まれ方が違います。
もう少し詳しく
候補者は転職を決めていない状態でこれを受け取ります。読む姿勢が応募者とは違うため、選考の案内文をそのまま送っても反応は返ってきません。求められるのは、なぜこの人に送ったのかが本人にわかる書き出しと、いま話を聞く価値がどこにあるかの提示です。
文面の巧拙が成果を決めると考えると、改善の順番を間違えます。誰に送るかが決まった時点で、結果の大半は決まっています。技術領域も志向も合わない相手に届いた場合、どれだけ丁寧に書いても検討の土俵に乗りません。文面が働くのは、条件が合った候補者に対して、他社からも届いている中で読む理由を作る場面です。
実務でどう使うか
冒頭の1行に、その人の経験のどこを見て送ったかを書いてください。プロフィールの引用は具体的なほど効果があり、担当領域や使っている技術の組み合わせに触れると読み進めてもらえます。
本文では、任せたい役割と、いま採用している背景を短く伝えます。会社説明を長く置くと最後まで読まれません。返信のハードルを下げるため、選考ではなく情報交換の場として案内する書き方も有効です。送信のタイミングは平日の始業前後と週明けで反応が変わるため、媒体ごとに実績を見て決めます。
よくある失敗
- 返信率が落ちる。全員に同じ本文を送ると、媒体側でも定型文として見分けられます
- 求人票へのリンクだけを貼る。読む理由を作らないまま判断を候補者に投げる形になります
- 一度送って終わりにする。再送の設計がないと、初回に見落とされた候補者をそのまま失います
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| ダイレクトリクルーティング | 自ら探して接触する手法全体 | スカウトはその実行手段 |
| オファー | 内定条件を提示する行為 | 選考の最終段階。スカウトは入口 |
| リクルーターメール | 紹介会社の担当者から届く連絡 | 送信元が社外。スカウトは企業から |
HRdevの現場から
返信率を上げたい相談で最初に確認するのは文面ではなく検索条件です。条件を絞り込みすぎて母数が数十名しかない場合や、逆に広すぎて志向の合わない層が混ざっている場合、文面の改善では動きません。条件を直してから文面に着手します。
関連キーワード
ダイレクトリクルーティング / スカウト返信率 / ペルソナ設計 / 求人媒体 / 母集団形成