MAU・DAU
(えむえーゆー、でぃーえーゆー/Monthly / Daily Active Users)
- 文書で確認(海外)
- 2012年
- 更新
- 2026-09-24
一言でいうと
一定期間内に、定義した利用行動を行ったユニークユーザーの数です。MAUは月間、DAUは1日あたりの数を指します。
提唱者と登場年
特定の提唱者はいません。文書で確認できる例として、Facebookが2012年2月に米証券取引委員会へ提出した上場申請書類(Form S-1)があります。同社はこの書類で、2011年12月31日時点のMAUを8億4500万、2011年12月平均のDAUを4億8300万と開示し、算出方法と値に影響する要因を別の節で説明しています。
Andreessen Horowitzは2015年の「16 Startup Metrics」で、ダウンロード数を見かけだけの指標とし、投資家が求めるのはDAUやMAUなどを継続率として示した利用の深さだと述べています。
何を解決するか
登録者数は、一度登録したきり使っていない人も含むため、ほとんど減りません。登録者数だけを追うと、サービスが使われなくなっていても数字の上では伸び続けます。
MAUとDAUは、定義した行動を期間内に行った人だけを数え、実際に使われている規模を示します。DAUをMAUで割った比率は、月に1回以上使う人のうち毎日使う人の割合を表し、利用の頻度を比べる材料になります。
前提として、何をもって「利用した」とみなすかを決めておく必要があります。ログインだけで数えるか、投稿や閲覧など中心となる行動で数えるかによって、同じサービスでも値が大きく異なります。
実際の進み方
最初に、数える行動を決めます。アプリを開いただけの人と、中心となる機能を使った人を同じに扱うかどうかを、事業の目標に合わせて選びます。
次に、重複を除く単位を決めます。1人が複数のアカウントや端末を使う場合、人、アカウント、端末のどれで数えるかで値が異なります。
続いて集計期間を決めます。MAUを暦月で数えるか、直近30日で数えるかによって、月末の値が異なります。
そのうえで、登録した時期ごとの利用者の群れ(コホート)に分けて推移を追います。全体のMAUが伸びていても、新規登録で増えているだけで、既存の利用者は離れていることがあります。
導入でよくある失敗
- ログインや自動の通信まで数える。実際の利用がなくても値が増えます
- 定義を途中で変える。変更の前後で推移が比べられなくなります
- 総数だけを追い、継続率を追わない。獲得の施策を止めた時点で数字が下がり始めます
求人票にこの語がある場合に読み取れること
利用者の規模と利用頻度を事業の成果として追っている組織だと読み取れます。消費者向けサービスや、無料プランを入口にする事業の求人でよく使われます。
面接では、何の行動を数えているか、重複をどの単位で除いているかを聞いてください。候補者の経歴に「MAUを伸ばした」とある場合も、定義と、伸びた期間の継続率をあわせて確認すると、施策の中身が具体的になります。
隣接手法との違い
| 指標 | 中心にあるもの | MAU・DAUとの違い |
|---|---|---|
| 登録者数 | 登録を済ませた人の累計 | 利用していない人も含む |
| チャーンレート | 一定期間に失う顧客や収益の割合 | 離れた側を数える。MAU・DAUは使っている側を数える |
| ARPU | 利用者1人あたりの平均売上 | 収益の指標。MAU・DAUは利用の指標で、ARPUの分母に使われることがある |