Gems

(じぇむず/Gem)

公開(海外)
2024年
国内で見られるように
2024年ごろ
更新
2026-09-27

一言でいうと

Geminiに渡す指示と資料を名前を付けて保存し、次からは選ぶだけで同じ前提の会話を始められるようにする機能です。

開発元と登場年

Googleが2024年8月に、Geminiの有料プランと法人向けプランの利用者に向けて提供を始めました。同じ年の5月に開催した開発者向けイベントで予告していた機能です。

作成するときは、Gemの名前と「カスタム指示」と呼ばれる指示文を入力し、必要に応じて「知識」としてファイルを追加します。Googleドライブの文書を知識として読み込ませることもできます。学習の相談役やアイデア出しの相手など、Googleがあらかじめ作成したGemも用意されています。

何を解決するために生まれたか

生成AIに同じ種類の作業を頼むとき、毎回の会話の最初に役割や条件、参考資料を渡し直す手間がかかります。渡し方が人によって違えば、返ってくる答えの質もばらつきます。

Gemsは、指示と資料を一度保存すれば、会話を始めるたびに同じ前提をGeminiに渡します。同じ作業を繰り返す人ほど、準備の手間を省くことができます。

どこで使われているか

文章の校正、議事録の要約、定型の問い合わせへの返信案づくりなど、条件が決まっている作業で使われています。Google Workspaceを業務で使う組織では、ドキュメントやドライブと同じ環境で使えるため、専用のツールを導入せずにAI活用を始める手段になっています。

採用の実務では、自社の求人票や選考基準を知識として持たせ、スカウト文の下書きや面接の質問案を作らせる使い方があります。

人材市場の実情

Gemsの利用経験を条件にした求人はほとんど見られません。エンジニア職よりも、人事、営業、事務といった職種の求人で、生成AIを業務に取り入れた経験の一例として扱われます。

操作そのものは短時間で覚えることができます。成果の差は、どの作業をGemにするかの選び方と、カスタム指示の書き方から生まれます。

混同されやすい技術との違い

用語指すものGemsとの違い
GPTsChatGPTで指示と資料を保存する機能提供元がOpenAI。保存して繰り返し使う考え方は同じ
スキル手順と資料をフォルダにまとめる形式複数のAIツールで共通に使える。GemsはGemini専用
プロンプトその場でAIに渡す指示文使うたびに書く。Gemsは保存して呼び出す

採用担当の見極めポイント

  • 生成AIの活用経験を聞くときは、繰り返し頼む作業を保存して使っているかを聞いてください。Gemsや同種の機能で作業の型を作っている場合は、個人の工夫を再現できる形に整えてきたと判断できます
  • 作ったGemの指示文に何を書いたかを聞いてください。役割、条件、出力の形を分けて説明できるかが、指示を設計する力の目安になります
  • 求人票でAI活用に触れるときは、社内で使えるツールと利用のルールを書いてください。非エンジニアの候補者ほど、入社後に使える環境を気にします

出典