採用実務
内定承諾率
(ないていしょうだくりつ/Offer Acceptance Rate)
一言でいうと
内定を出した人のうち、入社を承諾した割合です。
もう少し詳しく
この数字が低いとき、原因は最終段階だけにあるとは限りません。選考の途中で伝えていた内容と提示条件が食い違っていた、任せる役割の説明が曖昧だった、連絡が遅く他社が先に決まったなど、上流の対応が影響します。承諾率の低下は、選考全体を見直す合図として扱ってください。
数字の扱いにも注意が要ります。内定を出す人数が月に数名であれば、1名の辞退で率が大きく動きます。単月ではなく、四半期単位で見るか、辞退の理由を個別に見るほうが判断できます。
実務でどう使うか
辞退が出たら理由を聞き取り、記録してください。金額、役割、事業の見通し、選考中の印象のどれが決め手になったかがわかると、次の打ち手が決まります。
比較対象がある場合は、どの企業と迷ったかも聞きます。競合する企業が固定されているなら、その企業と比べたときの自社の提示を点検する材料になります。
よくある失敗
- 単月の数字で判断する。母数が小さく、振れ幅が大きくなります
- 辞退の理由を金額だけに帰着させる。提示額を上げても承諾率が戻らない場合、原因は別にあります
- 内定の出し方を緩めて率を下げる。数字の見た目より実態の悪化が問題です
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 選考通過率 | 各段階を通過した割合 | 選考途中の指標 |
| 内定率 | 選考を受けた人のうち内定に至った割合 | 企業側の判断。承諾率は候補者側の判断 |
| 定着率 | 入社後に在籍し続けた割合 | 入社後の指標 |
HRdevの現場から
月に内定が2〜3名の規模では、この数字を単月で追っても判断材料になりません。四半期でまとめ、1件ずつ辞退の経緯を読むほうが打ち手につながります。
関連キーワード
採用ファネル / オファー面談 / 採用KPI / 年収レンジ設計