採用実務
RPO
(あーるぴーおー/Recruitment Process Outsourcing)
一言でいうと
候補者を紹介してもらうのではなく、採用の実務そのものを外部に担ってもらう形態です。
もう少し詳しく
委託の範囲は案件ごとに大きく変わります。スカウトの送信だけを任せる形から、要件定義、求人票の作成、媒体の運用、日程調整、選考の設計までを含む形まで幅があります。契約前に、どこからどこまでを任せるのかを工程単位で確認しないと、期待した成果が出ません。
人材紹介と混同されがちですが、成果の定義が違います。人材紹介で成果と呼ばれるのは候補者の入社であり、こちらで成果と呼ばれるのは委託した業務の遂行です。この違いは、うまくいかなかったときに何を見直すかに表れます。採用の知見が社内に残るかどうかも変わり、実務を一緒に回す形であれば社内に蓄積されます。
実務でどう使うか
自社の弱い工程を特定してから選んでください。母集団が作れないのか、選考の設計ができていないのか、単純に手が足りないのかで、任せるべき範囲が変わります。
契約時は、週次で何を報告してもらうかを決めておきます。送信数だけの報告では改善の判断ができないため、条件ごとの返信率と、次に試すことまで含めてもらう形が有効です。
よくある失敗
- 範囲を決めずに丸ごと任せる。社内に判断できる人がいない状態になります
- 送信数や対応件数といった作業量だけを見て評価する
- 現場のエンジニアを関与させない。技術要件の判断ができず選考が滞ります
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 人材紹介 | 候補者を推薦する形態 | 成果は入社。RPOは業務の遂行 |
| 採用コンサルティング | 設計と助言を提供する形態 | 実務は自社。RPOは実務まで担う |
| 派遣 | 人材を自社の指揮下で働かせる形態 | 指揮命令の関係が異なる |
HRdevの現場から
エンジニア採用では、要件定義から入らないと運用だけを引き受けても成果が出ません。任せる範囲を工程で切り分けたうえで、上流の設計を含む形で契約するようにしています。
関連キーワード
AI-RPO / 人材紹介 / ATS / 採用要件定義