Hermes Agent
(へるめすえーじぇんと)
- 公開(海外)
- 2026年
- 更新
- 2026-10-10
一言でいうと
Nous Researchが開発するオープンソースのAIエージェントです。会話の履歴を記憶として保存し、複雑な作業を終えた後は、その経験から再利用できる手順書(スキル)を作成するよう設計されています。
開発元と登場年
米国のNous Researchが、2026年に公開しました。ライセンスはMITで、GitHubで公開版の更新が続いています。
何を解決するために生まれたか
AIエージェントが会話をまたいで情報を再利用するには、記憶を保存し、必要なときに検索する仕組みが要ります。仕組みが無ければ、人が同じ説明を繰り返すか、手順書を書いて読み込ませることになります。
Hermes Agentは、過去の会話を検索できる形で残し、利用者に関する情報も記憶として保存し、会話を重ねながら更新します。複雑な作業を終えた後は、その経験からスキルを作成し、使いながら改善します。スキルの形式は、Claude Codeなどと同じ公開の規格(Agent Skills)に沿っています。
どこで使われているか
1つの常駐プロセス(ゲートウェイ)を介して、Slack、Telegram、Discord、WhatsApp、Signalから依頼を受け、結果をチャットに返します。決まった時刻に動く自動処理や、作業を分担させるサブエージェントも用意されています。
使うAIモデルは、OpenAIやOpenRouter経由の各社のモデルなどから利用者が選び、コマンド1つで切り替えることができます。OpenClawからの移行機能があり、設定・記憶・スキルを引き継ぐことができます。
人材市場の実情
業務に組み込む立場の人には、エージェントに覚えさせてよい情報と、覚えさせてはいけない情報を分ける判断が求められます。記憶とスキルが自動で増えていくため、中身を定期的に見直す運用も必要です。
混同されやすい技術との違い
| 用語 | 指すもの | Hermes Agentとの違い |
|---|---|---|
| OpenClaw | Peter Steinberger氏が公開したオープンソースのAIエージェント | 同じくチャットから頼む形。Hermes Agentは、会話をまたぐ記憶の保存と、経験からのスキルの作成・改善に重点がある |
| Hermes(モデル) | Nous Researchが公開している言語モデルのシリーズ | 同じ開発元のAIモデルの名前。Hermes Agentはモデルを動かすエージェントの側 |
| AIエージェント | 目的を受け取り、手順を自分で決めて作業を進めるAI | 一般名。Hermes Agentはその製品の1つ |
採用担当の見極めポイント
- 「Hermes Agentの経験」を必須条件にしないでください。ほかのAIエージェントで、記憶・スキル・権限を運用してきた経験があるかを確認してください
- 面接では、エージェントが自分で書いたスキルや記憶を、どう見直してきたかを聞いてください。消した記憶や直した手順を具体的に話せる場合は、任せきりにせず運用してきたと判断できます
- 求人票には、社内で使っているAIエージェントと、扱ってよいデータの範囲を書いてください。候補者はそこから、AIの業務活用がどこまで進んでいる組織かを判断します