採用実務
コーディングテスト
(こーでぃんぐてすと/Coding Test)
一言でいうと
面接での自己申告と実際に書けるコードの差を埋めるために、候補者に手を動かしてもらう選考手法です。
もう少し詳しく
形式はいくつかあります。制限時間内にオンラインで解く形式、期限を決めて課題を提出してもらう形式、面接官と画面を共有しながら進める形式です。判断できる内容が形式ごとに変わり、提出型は設計の考え方まで見えますが、候補者の負担は大きくなります。
負担の設計は辞退率に直結します。数時間かかる課題を選考の早い段階で課すと、他社の選考が進んでいる候補者は離脱します。実施する目的を、書ける人を見分けるためなのか、考え方を知るためなのかで整理し、必要な形式と分量を選んでください。
実務でどう使うか
課題は業務に近い題材の模擬課題にします。アルゴリズムの難問では、業務で発揮される能力とは別の力を測ることになります。実案件そのものを出すのは避けてください。無償の労働と受け取られる余地が残り、成果物の扱いも論点になります。
評価の観点を先に決め、複数人で同じ基準を使って採点してください。動作したかどうかだけでなく、可読性、テストの有無、判断の説明までを見ると、面接での対話につながります。結果を本人に返すと、見送りになった候補者から次の紹介につながることがあります。
よくある失敗
- 数時間かかる課題を選考の初期に課す
- 採点基準を決めずに実施する。面接官ごとに評価が割れます
- 課題を長期間使い回す。内容が外部に出回り、判別できなくなります
混同されやすい用語
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| 構造化面接 | 質問と基準を決めて行う面接 | 対話による評価。こちらは実技 |
| 適性検査 | 標準化された検査で特性を測る方法 | 対象が特性。技術力そのものは測らない |
| ライブコーディング | 面接中に一緒にコードを書く形式 | 実施形式のひとつ |
HRdevの現場から
技術試験を導入した企業で辞退が増えた場合、課題の分量と実施のタイミングを見直します。最終面接の前に置き換えるだけで、通過率が戻ることがあります。
関連キーワード
構造化面接 / 採用要件定義 / 候補者体験