技術・開発
Rust
(らすと)
- 登場(海外)
- 2015年
- 更新
- 2026-08-25
一言でいうと
メモリの扱いをコンパイル時に検査する言語です。書くのは難しくなりますが、動かしてから見つかる不具合が減ります。
開発元と登場年
Mozillaでの研究プロジェクトとして始まり、最初の安定版であるバージョン1.0が2015年5月15日に公開されました。現在はRust Foundationが管理しています。
何を解決するために生まれたか
速度が求められる領域では長らくCやC++が使われてきましたが、メモリの扱いを誤ると、動かしてみるまで気づかない不具合が生まれます。この言語は、所有権という仕組みで参照の寿命をコンパイラが検査し、そうした誤りをビルドの段階で止めます。
実行時の検査を挟まないため、速度は落ちません。安全性と速度のどちらかを諦めるという前提を崩したことが、この言語が注目された理由です。
どこで使われているか
処理性能が要求される領域が中心です。ブラウザの構成要素、通信基盤、ブロックチェーン、組み込み、WebAssemblyを使うフロントエンドの一部で採用されています。近年はインフラ系のツールをこの言語で書き直す例も増えました。
国内では、Web企業よりもハードウェアやインフラに近い領域での採用が目立ちます。
人材市場の実情
言語名で検索はできますが、母集団は小さくなります。学習の負荷が高く、業務で書いた経験を持つ人が限られるためです。実際の人数は、媒体の検索方式によって桁が変わります。技術をタグとして選ぶ形式の媒体と、経歴の全文から拾う形式の媒体では、後者のほうが興味の段階の人まで含むぶん多く出ます。自社が使う媒体で数えてください。
一方で、この言語を学んでいる人は技術への関心が高い層と重なります。実務経験を必須にせず、興味を持って触っている段階の候補者まで対象を広げると、母集団の見え方が変わります。要件に残すなら、市場の単価も上がるため、提示する年収の幅を同時に見直してください。
混同されやすい技術との違い
| 用語 | 指すもの | この語との違い |
|---|---|---|
| Go | 文法を小さく保った言語 | 学習の負荷が低く、書ける人も多い |
| C++ | 長く使われてきた高速な言語 | 安全性の検査が言語に組み込まれていない |
| WebAssembly | ブラウザで高速に動かす仕組み | 実行形式の話。Rustはそこへ出力できる言語のひとつ |
採用担当の見極めポイント
- 業務で書いた経験と個人で学んだ経験では、到達している深さが大きく違います。どちらかを最初に確かめてください
- なぜこの言語を選んだのかを聞くと、技術選定の考え方が見えます
- 必須要件に置く前に、媒体で該当人数を数えてください。数えた結果が数十名にとどまるなら、年間数名を採る計画はその条件のままでは成立しません
関連キーワード
Go / WebAssembly / メモリ安全 / バックエンドエンジニア